陶芸家の展覧会
陶芸家の展覧会は大きく二つのパターンがあり、一つは個展と呼ばれる個人の陶芸家がギャラリーなどを借りて展示をする展覧会と公募展と呼ばれる作品を広く募集し審査した上で良い作品を大々的に展示する展覧会である。
個展と公募展の違い
個展
個展は個人の企画した展覧会であるため、場所とお金と作品があれば、比較的自由な展示が出来る。
個展での展示は作品に対する審査が無いため、大抵の作品が自由に展示できそこで販売もすることが可能である。
個展は個人が企画する展覧会なので運営や集客や展示に関しては自分自身で行なわなければいけないため非常に手間がかかり、会場代も比較的高額な金額を支払う必要があるためかなりエネルギーを使わなければならず、海外での個展はさらに多くの費用やエネルギーが必要な場合がある。
そして、採算が取れなければかなりの赤字になるリスクも覚悟しなければならない。
また、集客に関しても基本的にに自分で行なう場合がほとんどなので、ダイレクトメールなどの集客技術が無ければ多くのお客さんを集客することは難しくなる。
個展のメリットは、展示などが自由でありお客さんとの交流やふれあいも出来るため、個展の方法がすばらしければすればコアなファンが出来たりするなど強力なブランディングが可能である。
公募展
公募展は個展よりも大きな規模での展覧会になり、公募展の運営者が広告費を使って集客まで行なってくれるので、非常に手軽に展示が出来る展覧会である。
しかし、公募展は審査があり、審査に合格しなければ作品を展示できないので展示できる作品は公募展に対応した作品しか展示できない。
また、公募展の審査に対応して作品ることで本来の芸術性や個性が無い作品になってしまうため、創造性を発揮した作品が製作できないケースがある。
また、公募展は多くの人が出展しているため作品同士の競合があり、目立たなければお客さんからは素通りされてしまいブランディングにならない可能性もある。
公募展では陶芸家自身がマーケティングを駆使しなくても高い集客力が出来る魅力と、公募展の中で特別賞を受賞したり目立つことによr強力なブランディングができるという側面もあるのが魅力である。