SanDragon

文系だから理系はできないと思わないこと

戦前から、ずっと自分は文系だと思っていた。

昔から数学や化学はテストの点数も悪かったし、なかなか学問として好きになれないでいた。

学生の頃にやっていた勉強や、受けていた授業から、またなんとなく嫌な気持ちがしていた。
大人になってからは勉強から開放されてラッキーと思っていた時期があったが、ふとしたことがきっかけで、戦後、独学で学問を学ぶようになった。



今も昔も人間の本質は変わらない

はじめに興味をもったのは、哲学だった。
当時、敗戦後の日本ではマルクス思想が流行っていた。

読書も好きな方ではなかったけど、お風呂で本を読むようになって、オスカーワイルドの本に科学や哲学が出てきて、内容が面白かったことから興味を持った。
哲学というものには、今まで馴染みもなかった。
そのため、知れば知るほど、新鮮で、今まで自分が考えたことがあることもないことも、新しい概念やなんとなく感じてはいたけど言葉にできなかった気持ちを、見事に言葉で適切に表現してる部分にも感動し、同時に面白さを見出し始めた。



変わっていくことと変わらないこと

古代エジプトの壁画に、落書きがされていたそうだ。
そこには「今時の若者にはなってない」と、愚痴が書かれていたらしい。今時の若者は〜というセリフは、残念ながら現代にもあるし、こんな昔から人がいうことが変わらないというのも面白いと思った。
人の本質というのは、結局はどれだけ時代が流れ進化しようとも、変わらないんじゃないかと思う。
ただ、概念や、思想や、価値観は変わっていっていき、それによって国がとる政策やルールは変わっていく。



国際政治学者の藤井厳喜のワールドフォーキャストから学ぶ

人は欲望によって動かされるというのは周知の事実であると感じる。
いわゆる、ガン、マネー、フィーリングの法則だ。
そこは今も昔もきっとこれからも買わない気がするが、ただ、時代は流れて、さまざまなことは変化していく。
変わっていくことと、実は変わっているように見えて変わっていないことについて国際政治の立場から考えだした。
藤井厳喜のワールドフォーキャストを、自分はまだ全然知らない。
文学や歴史や経済は全てつながっている。
その繋がりを実感した時、私は、文と理は分裂したものではなく相互関係なんだと思った。
その意識の変化から、今まで苦手意識があった数学の勉強も楽しいと感じるように変わった。

これからも、変えられるものはたくさん変えていきたい。

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ライター紹介

どうってことない料理人です。超ラグビーファン。フランス菓子をこよなく愛するアラフィフ親父です。

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@sandragon965

いろんな敵とこっそり戦う画家
とにかく、今の状況を脱するためにリアリズムという作品を制作することにした。(画家をしております。個展の案内はメールで配信します。登録はこちらです!!)
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