人体に害を及ぼさない常在菌と害を及ぼす危険な悪い細菌
約37兆個の人体を構成する細胞の数に対し、100兆個を超える通常害を及ぼさない常在菌が体に存在しています。体外と通じている皮膚や消化管などに存在する常在菌は、病原菌の侵入防止や消化を助けるなど、体にとって大切な役割を果たしています。
一方、人体に害を及ぼす危険な悪い細菌があります。
あらゆる臓器に感染症や病気を引き起こす黄色ブドウ球菌は、中でも特に皮膚や呼吸器、消化器に悪影響を及ぼし、結膜炎や肺血症、髄膜炎、肺炎などを引き起こします。
胃だけを攻撃するヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)は、胃炎や肺血症性潰瘍、結腸の炎症、リンパ腫などを引き起こします。
汚染された食べ物や飲み物の摂取や、ウイルスの接触によって体内に侵入し、食中毒の原因となるカンピロバクターは、嘔吐や発熱、下痢などを引き起こします。
健康づくりに役立つ善玉菌
人体に害を及ぼす悪い細菌がある一方、健康づくりに役立つ善玉菌もあります。代表的な善玉菌は、小腸に住み、糖分を分解して乳酸を作る乳酸菌と、大腸に住み糖分を分解して乳酸と酢酸を作るビフィズス菌です。
乳酸菌には、便秘解消や免疫力アップ、花粉症の緩和などの効果があります。
ビフィズス菌には、悪玉菌を減少させ善玉菌を増やすほか、ビタミンを合成する働きもあります。
約200種類ある乳酸菌には、昭和5年に医学博士の代田稔さんによって発見された乳酸菌シロタ株があります。
シロタ株は、正式名称を「ラクトバチレス・カゼイ・シロタ株」と言い、“人の健康を支える”乳酸菌として、研究と開発が繰り返されました。
シロタ株の発見から5年が経過した昭和10年、乳酸菌飲料「ヤクルト」が誕生し、販売を開始しました。
酸に強い乳酸菌シロタ株
摂取したほとんどの乳酸菌が、胃酸や胆汁に負けて死んでしまいます。しかし、酸に強い乳酸菌シロタ株は、生きたまま腸に届き、腸内細菌のバランスを改善し、健康に有益な働きをする“プロバイオティクス効果”が期待できます。
腸内環境を改善してくれる乳酸菌シロタ株は、善玉菌を増やし悪玉菌を減らしてバランスを整え、腸内フローラをよい状態に改善し維持してくれます。
その結果、腸内環境が整い、便通がよくなり便秘が改善されます。
免疫細胞の活性化を手助けしてくれる乳酸菌シロタ株は、免疫細胞のナチュラルキラー細胞の活動を活発化してくれます。
その結果、悪いウイルスを退治する力が高まり、風邪やインフルエンザに対する抵抗力がつきます。
ストレスのほか、生活環境や腸内環境が乱れると、バランスが崩れた免疫システムが過剰に反応し、アレルギーが起こります。
アレルギー症状の緩和に役立つ乳酸菌シロタ株は、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの原因である免疫ブログリンIgEの生産を抑え、症状を緩和してくれます。
毎日したい乳酸菌シロタ株
このように、よい影響をもたらす乳酸菌シロタ株も、摂取を止めると、腸内環境が元に戻ってしまい悪くなってしまいます。免疫細胞は腸で作られており、腸内環境が悪化すると免疫力が低下してしまうため、毎日乳酸菌シロタ株を摂取することが大切です。
女性など、悩んでいる人が多い便秘の改善や、風邪やインフルエンザにかからないため、さらにとても辛い花粉症やアトピー性皮膚炎の症状を緩和するためにも毎日摂取したいものです。
ライター紹介
50歳の主婦です。アーティスト紹介
@sandragon965
いろんな敵とこっそり戦う画家とにかく、今の状況を脱するためにリアリズムという作品を制作することにした。(画家をしております。個展の案内はメールで配信します。登録はこちらです!!)
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