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意外と初心者でも栽培が容易な洋ラン

真冬から早春にかけての寒い時期、屋外に目をやれば花の姿も殆ど無く殺風景な一方、フラワーショップの温室に目をやれば、今まさに花の旬。
様々な熱帯植物がカラフルな花を咲かせ、華やかな雰囲気を醸し出していますが、それらの中で特に目立つのはやはり、胡蝶蘭やシンビジウム、デンドロビウムといった洋ランに違いありません。
現在は一般家庭の室内でも簡単に花を咲かせられる品種が出回っており、栽培にチャレンジするなら今が最大のチャンスです。

温度を気にせず簡単に花を咲かせられるのは?

豪華な花を咲かせる洋ランを育てたいと願っても、自宅には温室が無く栽培は無理…そんな風に諦めている人も多い事でしょう。

実際のところ、無加温の室内でも育てられる洋ランの種類は意外と多く、種類選びさえ間違わなければ初心者でも簡単に豪華な花を毎年咲かせる事が出来るのです。

種類選びの決め手となるのは、日本の気候に最も適応出来るタイプを厳選する事。端的に言えば、日本にも原種が自生し、それらも交配親として品種が作出されているシンビジウムやデンドロビウムを選ぶのがベストです。

これらの種類は最低気温5度前後でも冬越し出来ますし、夏の暑さにも強く強健。また花付きも良く、かなり適当に管理していても毎年の様に花を咲かせてくれるのが魅力です。



トロピカルな雰囲気や香りを味わうならカトレアを

シンビジウムやデンドロビウムは栽培こそ簡単だけど、花にいまいち豪華さが無く、もっとトロピカルな雰囲気や気品溢れる香りも楽しみたい...そんな人にはカトレヤがお勧めとなります。

カトレヤは中南米原産で冬場の栽培温度が最低10度以上と若干高めとなりますが、最近は洋ラン展やフラワーショップでの流通量も増えており、気軽に栽培にチャレンジ出来る下地が整ってきつつあります。

何よりカトレヤが違うのは花の豪華さで、まるで化粧品の様な香りを伴った花は大きさが最大で20センチ以上にも達し、白やピンク、ラベンダーと花色も豊かで、品種をコレクションする楽しみもあります。
通風や日照、水やりのコツさえ覚えれば保温機能に優れた一般家庭でも十分に栽培出来ますが、カイガラムシが発生し易くすぐに株を弱らせる為、管理の際は十分な殺虫が必要です。

意外と温度に気を使う胡蝶蘭

現在身近なフラワーショップで最も目にする洋ランとして、胡蝶蘭(ファレノプシス)を挙げない訳にはいきません。
まるで蝶の様な可憐な花を、アーチ状の花茎に十数輪も整然と並べ咲かせる姿は見事ですが、栽培に関しては上記の種類と比べ最も冬場の低温に弱く、冬越しにはかなり気を遣います。
ミニ・大輪系いずれも冬場は12度以上の最低気温を確保した方が良く、夜間冷え込み易い一般家庭では、夜から朝方にかけ株を窓から離し保温用の容器に入れる、といった工夫が必要となります。

とは言え現在人気のミニ種は草丈や幅も大変小さく、様々な容器を保温用に転用出来るので、逆に工夫する楽しみがあると言えるかも知れません。

一方夏場はぐんぐん成長するものの、強烈な日照を苦手としますから、年間を通じて室内で栽培出来るのが魅力です。
ただ通風は必要で、定期的に窓を開け風を通す、といった管理が求められます。

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@sandragon965

いろんな敵とこっそり戦う画家
とにかく、今の状況を脱するためにリアリズムという作品を制作することにした。(画家をしております。個展の案内はメールで配信します。登録はこちらです!!)
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