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ミツバチの減少

最も受粉に貢献し、いなくなると野生の植物が育たなくなってしまったり、1年を通じて様々な野菜や果物が食べられるハウス栽培ができなくなったりするミツバチが減少しています。
また、ミツバチの減少が進むと、化粧品の成分や香油、咳の薬、のど飴などに使われているはちみつが手に入り難くなり、生産量が低下し、価格が高騰するかもしれません。

ミツバチ減少の要因

世界中でミツバチが減少しているのは、原因不明の「蜂群崩壊症候群(CCD)が発生し続けていることが原因とされており、ミツバチの群れが24%減少した報告もあります。
農林水産省の調査によると、日本の養蜂場では、平成25~30年までCCDの事例は見られませんでした。
そのせいか、価格も変わらずスーパーや100均でも置いてあり、料理に砂糖の代わりにハチミツを使うことが多い私は安心しました。
しかし、世界中でミツバチ減少の原因とも言われているネオニコチノイド系の農薬が、2019年から規制緩和された日本でも、今後減少が危惧されています。



銀座のビルの屋上にある養蜂場

そんな中、銀座では「銀座ミツバチプロジェクト」が発足し、ビルの屋上に養蜂場があります。
プロジェクトの理事長は、空いているビルの屋上がたくさんあることに気づきました。
花の蜜を取るために、ミツバチは3キロ四方の距離を飛びます。
しかし、日本の多くの農地で使われている農薬にとても弱く、ミツバチが生息し難くなっている地域があります。
理事長は、緑が豊かな皇居や日比谷公園、浜離宮などが銀座から2キロ以内にあり、蜜源があることにも気づきました。

銀座の街に起きた変化

3~7月にミツバチが蜜を集め始め、「銀座ミツバチプロジェクト」がスタートすると、街路樹の花が咲き始め、街に変化が現れました。
3~4月、銀座の街路樹や皇居の桜、5月、街路樹のマロニエ、6月、皇居外周のゆりの木や、トチノキ、菩提樹、7月、国際フォーラムのエンジュから、ミツバチが蜜を集めます。
また、「銀座ミツバチプロジェクト」のはちみつが商品化され、カステラやロールケーキなどのスイーツや、ビール、カクテル、化粧品、石鹸などが販売されています。
中でもバーやクラブの人気メニューは、はちみつで作ったカクテル“ハニーハイボール”です。
さらに、ミツバチの酵母で作られたとても珍しいビールもあります。

ミツバチのおかげで、美味しいはちみつが採れるほか、きれいに咲き誇った様々な花々を見ることもできます。
人を刺すから「危ない」と思いがちですが、よほど驚かさなければおとなしいミツバチとうまく共生できれば嬉しいです。

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しんじられないですが、今年、とうとう還暦を迎えます。

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画家として自作グッズの制作を開始。
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