多様化しつつある医療従事者
医療者の大半は病院で勤務するが、医療者といっても医師、薬剤師、看護師、理学療法士、放射線技師など多種多様である。このような医療者は患者を助けるために協働する必要性がある。
しかし、現状としては、医療者といっても職種が異なれば、背景知識、経験などが異なるため、時としてうまく連携が取れないことがある。
当然のことながら、このことが直接的に、もしくは間接的に患者に対して影響をもたらす。
そのため、昨今、学校や病院で多職種連携という名のもとで教育がされるようになってきている。
劣悪な病院環境
一般的に、病院環境は劣悪なことが多い。そして、医療従事者は様々なストレスにさらされることになる。
具体的には、①人間関係②患者の命にかかわることに対するプレッシャー③サービス残業を含んだ長時間労働など、が主にあげられる。
①について:病院は特に女性が圧倒的に多く、女性社会と考えてよい。女性は互いに派閥を組むことがあるため、なかなか扱いが難しい。
②について:特に医師については、責任重大である。患者だけでなく、家族からも責任が問われ、万が一、患者の命になにかあったら、訴訟リスクがある。
③について:病院の多くは赤字経営である。
また、昨今の医師や看護師不足により、多くの医療従事者がサービス残業に苦しんでいる。
医療のやりがい
金儲け主義で医療に携わるの明らかに割に合わないのでやめたほうが良い。過酷な労働の割には、案外稼げないからである。
例えば、医師に関していえば、民間病院に勤めれば、年収1000万を超えるものの、労働時間を考慮すればコンビニのアルバイトの賃金以下ともいわれている。
それに恐らく今後の医療費削減などの策定により給料も低下する可能性が高い。
一方で、医療ならではのやりがいというのもある。
結論から述べると、それは他者貢献をはたせることである。
誰かの人に役に立ちたい、命を救いたい、そういう強い気持ちがなければ、結局仕事を続けていくことは困難である。
今後の医療と未来の医療者に対する期待
日本は2025年になると団塊世代が後期高齢者、つまり75歳以上になる。現状のまま少子高齢化が進行すれば、今後経済は衰退し、一方で医療費はかさむことになるであろう。
さらに、AI技術の進展により、多くの職、特に単純労働がなくなる可能性が出てきた。
一方で、このような流れの中でも、医療に対するニーズは減るどころか、ますます高まっていくはずである。
確かに、AI技術を生かして医療の業務は単純化、効率化されていくはずであるが、人と人との関わり、つまりコミュニケーションについてはAIによる置き換えはまだまだずっと先だろう。
以上から、今後医療者を目指す人は単なる金儲けではなく、使命感をもち、多くの人々に貢献して頂きたい。
ライター紹介
男性看護師です。自分の興味のある医療を通しての見解を発信させていただきました。
よろしくお願いします。
アーティスト紹介
@sandragon965
いろんな敵とこっそり戦う画家とにかく、今の状況を脱するためにリアリズムという作品を制作することにした。(画家をしております。個展の案内はメールで配信します。登録はこちらです!!)
»プロフィール»インスタグラム»twitter