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良きライバルであり続けるロボットアニメたち

ロボットアニメの世界は、意外に繋がりが多く見られます。有名なロボットアニメを二作挙げるとすれば、ガンダムとマクロスは対照的でありながら、どちらも30年以上も愛される息の長いアニメです。先輩はガンダム、そして後輩はマクロスとなりますが、マクロスが一方的に追いかけてきたという構図ではありません。
互い良きライバルとして影響を与えながら、今日まで愛されているアニメたちです。

ガンダムとマクロスの作風

『機動戦士ガンダム』は1979年から1980年にかけて放送されました。ガンダムを操作する技術はあっても、人間として成長途中のアムロの姿は、思春期に入り矛盾や理不尽に対抗する青少年たちの心を鷲掴みにしたのです。

一方、『超時空要塞マクロス』は1982年から1983年にかけて放送されました。
こちらはガンダムとは打って変わって、ロボットアニメでありながら、作中人物「リン・ミンメイ」のスターダムストーリーの側面も持ち合わせています。
主人公との恋模様は、青少年の心を湧き立たせました。

スタンダードとアンチスタンダード

圧倒的な人気を得たガンダムを前に、マクロス製作スタッフは多大な影響を受けます。
圧倒的に支持されるガンダムは、ロボットアニメにおいてスタンダードな位置を獲得していました。
「ガンダムっぽいの」からの脱却を目指し、敢えてアイドル、恋愛、ロボットというミスマッチを狙い、結果成功したのです。
ガンダムと真逆のような作風でありながら人気を博したマクロスにまた、ガンダム製作スタッフは影響を受けます。
変形するロボットや、ミンメイを思わせるヒロイン、ファ・ユイリィなど、マクロス的キーワードが散りばめられていました。

このようにして、現在のロボットアニメにおけるスタンダードと、アンチスタンダードが確立していった訳です。



ロボットアニメの横のつながり

ですがこの影響の作用はガンダムとマクロス間に限りません。
現代まで、様々なロボットアニメにおいてガンダム的キーワード、マクロス的キーワードは存在し続けています。
登場キャラクターが歌を歌ったり、ロボットが華麗に変形したり、挙動のパターンなど、ロボットアニメを見れば見るほど「ロボットアニメあるあるネタ」を感じるはずです。

特に「板野サーカス」と呼ばれる演出は、ファンの間で親しまれています。

ライバル的関係、また「ガンダムっぽさ」「マクロスっぽさ」は対立しているようで、実は横のつながりがしっかりしているのです。
追いかけているようで追われ、影響を与えあいながらロボットアニメは製作されています。

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ライター紹介

ニッチなロボットアニメ視聴者。
ガンダムは勿論、マクロス、その他アニメもお気に入りシリーズはネットで炎上しがちです。

アーティスト紹介

@sandragon965

いろんな敵とこっそり戦う画家
とにかく、今の状況を脱するためにリアリズムという作品を制作することにした。(画家をしております。個展の案内はメールで配信します。登録はこちらです!!)
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