ヒプマイはなぜ、人気が出たのか？その理由について語る

ヒプノシスマイクの人気について

ヒプノシスマイクがなぜ人気なのか。
それは、HIPHOPという日本では今までにない物珍しいコンテンツが一番の理由だろう。

ヒプノシスマイクの魅力

ラップと言えば、韻を踏みながら言葉でいかにセンス良く切り返すことができるか、という若者文化であるというのが一般的な認識であるが、HIPHOPの独特の雰囲気と性質から、あまり近寄りがたい雰囲気がある。

古い価値観でいうと、ラップはグレた人がするものというイメージがあり、あまり表にはでないコンテンツであった。

しかし、二次元とラップを結びつけることによって親しみやすくし、曲もしっとりした曲からノリノリの王道のラップまで様々な曲調でファンを取り込み、作詞家も「R－指定」など元々ラッパー界での実力者を取り入れることによって本来のラップの魅力を伝える事に成功し、ヒプノシスマイクは成功したのではないだろうか。

» ヒプマイのキャラの魅力についてはコチラ

声優陣の戦略

人気コンテンツにできた理由の一つとして声優陣が一つの要因であると言える。

ヒプノシスマイクは、新人から大御所までの様々な人達が声優を務めている。

元々、声優自体にもファンがいるのもあるが、ここまで人気になったのは年齢層が違う人たちがラップに取り組むことによる物珍しさと、年齢層が高い人がラップをするという真新しさなどが、若者文化として遠ざけてきた人たちがラップという文化に触れるきっかけになるなどの役割を果たし、ここまでのファンを獲得したのではないだろうか。

これが製作者の戦略なら、大成功だと言えるだろう。
なぜなら、ヒプノシスマイクがアニメ化したときに、「この声優のラップがきけるなんて」という珍しさから聴きに来た人や、「大御所がラップをするのは今まで想像してなかったし、聴いたら実際、よかった。」など様々な意見があった。

キャラ設定の斬新さ

キャラクターの設定というのは大体「かわいい系」や「かっこいい系」「闇が深い系」などの性格でキャラクターの設定が行われるのが一般的であり、そうやってファンもキャラクターを分類してきたのではないだろうか。

しかし、ヒプノシスマイクのキャラ設定は、「性格」に重石を置くのではなく「そのキャラクターの職業」からキャラクターの基盤を築いているのである。

「警官」「小説家」「ギャンブラー」「医師」「教師」「漫才師」など職業は多種多様であり、中には「詐欺師」など癖のある職業のキャラクターもいる。

この設定にどのような魅力を感じるのかというと、普通は接点がないようなバラバラのキャラクター達がチームを組み、物語を進行していくというのが魅力である。
そして、このキャラ設定は、曲にも大きく影響しており聴いてみると職業という個性が色濃く浮き出ており、なかなか面白く、次にどういう風な表現をしてくるのかが楽しみで仕方なくなるのである。

売り出し方の独特性

ヒプノシスマイクは、アニメやドラマCD、漫画化もしているが、原作が音楽そのものであるというのはご存じだろうか。

そのためもあり、当初は全く無名のプロジェクトであったが、クオリティーの高さなどから「Youtube急上昇ランキング３位」になるなど、大きな話題となった。

音楽が原作という事もあり、物語というのはCDのドラマパートで進行する。
そして何より独特であったが、物語の進行の1部がファンの投票で進行するという点である。

物語では、トーナメント式のバトルが開催され、特定のCDを購入し、いずれかのチーム(物語中ではディビジョンという)に投票し、投票数が上回ったチームが勝ちあがるという斬新でありながら、上手い戦略でファンの購買意欲を刺激し、当時の総合アルバムチャートの総合首位を獲得した。

このように他の作品にはないアプローチでファンを獲得し続けているヒプノシスマイクはこれからどんな動きをしてくるのだろうか。
現在もこのプロジェクトは大きく進行し、新たに動き出している。

今まで、様々なアプローチでファンを驚かせてきたが、これからも驚かせてくれるだろう。
そしてその期待感からこれから何が起こるかわからないワクワク感や、ドキドキ感がファンをつかんで離さない。

故に、今後もファンはヒプノシスマイクからは目を離す暇はないだろう。

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