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ガンダムの生みの親の新境地?

富野由悠季とキングゲイナー
機動戦士ガンダムと言うと多くの方がご存知でしょう。

しかしキングゲイナーと言われると、アニメ好き以外にはあまり知られていないのではないでしょうか。

OVERMANキングゲイナーとは、ガンダムの生みの親である富野由悠季監督が手掛けたロボットアニメで、2002年9月から2003年3月にかけてWOWOWで放送されました。
今回はこのキングゲイナーの素晴らしさについて語っていきます。



白富野作品

原作者である富野由悠季監督は、手がけた作品の登場キャラクターの多くを死亡させてしまう事で「皆殺しの富野」として非常に有名です。

その死亡のさせ方は様々で、脇役のキャラクターから主要キャラクターまで思い切りよく殺します。

そのような作品は「黒富野作品」と呼ばれ、鬱アニメとして定番にもなっています。


しかし一転して主要人物が生き残り、鬱でもない、明るい雰囲気の富野作品をファンは「白富野」と呼んで親しんでいます。
キングゲイナーは、白富野作品の一つに当たる訳です。




鉄道と脱出劇

主なストーリ―としては、地球環境が悪化し寒さから人々を守るシェルター「ドームポリス」から「ヤーパン」を目指しての脱出劇となっています。

キングゲイナーの物語は、常に鉄道と共にあります。
まず、ドームポリスからの脱出は列車で行われていき、ここが移動する本拠地なのです。
主人公と敵対する組織は「シベリア鉄道警備隊」で、脱出行為=エクソダスを阻止しようと追いかけて来ます。
走り抜ける列車と、その周囲で行われるロボット同士の戦闘は富野監督らしい発想であり、疾走感と緊迫感、更にコミカルな白富野感に満ちています。



富野ワールド全開

富野監督と言えば、富野節として親しまれる独特な言い回しが有名です。

作品を通して使われる「エクソダス、するかい?」はファンの間では合言葉のようなものでもあります。
またロボットと言う科学的な要素でありながら、キングゲイナーに登場するメカは有機的です。仏像のようなロボットも登場しています。

キャラクターたちがコミカルにダンスするOPもアニメファンでは「キングゲイナーダンス」として有名になっています。

更に主人公、ゲイナーがヒロインサラに向けて告白した内容は、ネット上では世界三大恥ずかしい告白としても有名ですので必見です。


まだまだ書ききれませんが、キングゲイナーは富野ワールド全開の作品の一つです。
未視聴の方は是非その独特の世界観に浸かってみて下さい!

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ライター紹介

ニッチなロボアニメ好き。
キングゲイナーのメカデザにはツッコミが止まらないと思います。
でもかっこいいんですよね。

アーティスト紹介

@sandragon965

画家として自作グッズの制作を開始。
今後、アマゾンで販売予定!(画家をしております。個展の案内はメールで配信します。登録はこちらです!!)
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